個人的な日記

個人的な日記です。

らららクラシック

天高く馬肥ゆる秋。
空は晴れて気持ちは緩やかに病んでいる。

初めて入る微妙な喫茶店ではクラシックが流れていて、当てどなくフラフラしている私はエヴァンゲリオン碇シンジ君になったようだった。

なんとなく向こう一年以内に会社を辞める予感がして普段あまり話さない遠方の社員と電話するとああこれが最後かもな、と思ったりする。
その前に世界がぶっ壊れるかもしれない。
「予感というものはここぞという時に当たらないもんやで」と前職の先輩が言っていた。

なんだか毎日最終回みたいな気持ちで、穏やかに「ありがとう、さようなら」と頭の中で繰り返す。
どうやら私は同じ土地に2年以上いると落ち着かなくなってしまうらしい。実家にいる時はいつもこんな気持ちだった気がする。

11月が近づくと従兄弟の命日だからかもしれない。
徐々に近づく冬は人の心も呑み込んでしまう一瞬があるのだと、私は思っている。

曇りなき冬晴れは遠い。